WWWサーバー構築

【 サブドメインの取得 】

【 DDNSの利用 】
非固定IPアドレス(動的IPアドレス)を使いサーバーを構築し運営する場合は、DDNS(ダイナミック・ドメイン・ネーム・システム)を利用します。
サブドメインを取得する場合、Freeで提供しているところがあるのでそちらを利用します。
今更DDNSの説明は要らないと思いますが、念のため簡単にしておきます。
本来、サイトで使用するURLは元々、グローバルIPアドレスで行われていましたが、世界中で数が多くなるにつれ、数字の羅列だけでは覚えづらく(111.222.333.444)、覚えやすい「文字」として入力することによって、該当のグローバルIPアドレスへ導くようにしました。(saru_monkey.com 等)
本来は固定IPアドレスを使用し行われていた物でしたが、「文字」により該当のIPアドレスへ導くため、非固定IPアドレス(動的IPアドレス)ブロードバンド環境でグローバルIPアドレスが変化した場合でも、グローバルIPアドレスを再登録することにより、迷うことなく該当のサイトに訪れる事が出来るのです。
このシステムのことをDDNS(ダイナミック・ドメイン・ネーム・システム)と言います。
その為に「文字」で出来ているURLの名前を登録し、問題を解決するのですが、このサービスをFreeで提供して頂いている所がありますので、こちらに自分の考えた「文字」を登録しサイト運営をしていきます。

国内でのFreeDDNS提供先 (2005/01/20現在)

など等、探せば他にも多くのFreeでDDNSを提供している所が存在します。
海外でもFree提供はありますが、私自身、登録時などの「英語が苦手」と言うこともあり、ここでは国内のFreeでDDNSを提供している所のみ紹介させて頂いています。
どこを選ぶかの基準は人それぞれだと思います。
「URLの見た目がカッコいいから」・「トラブルが少ないから」・「登録したかったサブドメイン名が、他では使われていたから」など、色々な理由があると思います。
ただ、一般的に広く公開するのを前提とするのであれば、サーバー機はサービスを提供するものであって、PCの電源を落としたり、頻繁に再起動したり、DDNSのサービス不具合により公開サイトに接続が出来ないと言うことは、出来るだけ避けたいものです。
電源を落とす、再起動をする、と言う行為は自分で行う行動ですが、DDNSの不具合だけは、こちらではどうする事も出来ません。
選ばれる時は、「障害情報」や「メンテナンス情報」などに、目を通しておかれることをお勧めいたします。
DDNS提供元で不具合が発生した場合、URLの名前解決が出来なくなり、その間、外部から自分の公開しているサイトにはアクセスが出来なくなります。
ご紹介している所は、どこも日本語なのでDDNS提供元の登録手順に従えば、簡単に登録が出来ると思います。
自分の好きなURLを考え、登録しましょう。
例えば、saru_monkeyと言うサブドメインを、Dynamic DO!.jpさんのDDNSで登録したとすると、自分のURLは" http://saru-monkey.ddo.jp/ "と言う具合になります。
また、メールサーバーを運用している場合には、" info@saru-monkey.ddo.jp "と言ったようなアドレスが使用できるようになります。
登録後、10分程度で使用できるようになると思います。
もう1つ選ぶ基準の注意点としましては、「どのようなサーバーをインストールし利用するか。」にも関係してきます。
例えば、Aと言うFreeDDNS提供元では、WWWには対応しているが、メールサーバーをインストールしていても登録が出来ず利用できない・・・などと言うことも考えられます。
Bと言うFreeDDNS提供元では、どちらにも対応している・・・と言う場合もあります。
自分の環境に合った所を選んでおくと、後で後悔しなくて済みます。
その他、サーバー機のメンテナンスを急遽行わなくてはならなくなった緊急事態などに、サーバーを一時的にダウンさせたり、回線を一時的に不通にするなどの作業が必要な場合DDNS登録設定により、サーバー機オフライン時のWEBページを用意して頂ける所などは、不意に閲覧者の方がメンテンナンス中に訪れたとしても「ページが見つかりません」や「404ページ」が表示されず、「メンテナンス中につき接続が出来ない」や「現在オフラインにつき接続が出来ません」等と明示的に表す事が出来ます。
「ページが見つかりません」では、サイトその物が無くなってしまったかにも思えます。
このようなサービスを提供している所は比較的少ないので、DDNSを利用する場合には検討してみるのも良いかも知れません。

どのようなFreeDDNS提供先を選ぶか

ここからは私の勝手な感想ですが、各DDNSを提供して頂いているサイトの「障害・メンテナンス情報」や、「サービス内容」、「利用規約」等を拝見させて頂きトータル的に、「私が勝手に」使ってみたいなぁ・・・と思った所は、「Dynamic DO!.jpさん」、「ieServerさん」でした。
理由はDynamic DO!.jpさんは、障害が発生しても復旧作業が早く、元々トラブルも少ないように見受けられます。
また、Free登録でも使用できる「オフライン時のWEB転送」に好感がもてます。
ieServerさんは長期に渡り安心して利用させて頂けそう・・・と言う理由です。
元々トラブルが少ないように見受けられます。
また、多くの場合はプロバイダーよりグローバルIPアドレスの変更が無くとも、1ヶ月に1度はDDNS提供サイトへログインを行い、IPアドレスの更新などを行なわなければならないのですが、ieServerさんはサイトにログイン・IPアドレス変更を行なわなくとも、アカウントを削除される事は無いようです。(2004/08/31現在)
利用している環境にもよりますが、IPアドレスが頻繁に変更されないプロバイダーの場合は、ieServerさんは、他のDDNSサービスを提供している所よりもユーザー側が煩わしさ無く、利用者にとっては嬉しいですよね。
これは私一個人が感じた事であって、これからDDNSを利用されようと考えている方は「自分に合った」サービスを提供している所を検討されると思います。
検討をされる時の基準は人それぞれ違いますので、サービス案内や利用規約などをよく目を通して決めましょう。
この段階ではサーバーが立ち上がっていませんので、本格利用は出来ませんから、まずは登録だけしておいてください。
サーバーアプリケーションをインストールし、サーバー設定を行う時に必要になります。
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